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日記が続かない人へ:無理なく続くジャーナリング習慣の作り方

日記が三日坊主で終わるのは、意志の弱さより1回に書く量の多さが原因かもしれません。2分で書ける最小ライン、毎日あるきっかけ、休んでも戻れる柔軟なやり方で、忙しい日も続く習慣を作りましょう。

日記の習慣が途切れるのは、たいてい意志が弱いからではなく、1回に書こうとする量が多すぎるからです。書き始めるのにほとんど手間がかからず、1日休んでも失敗だと感じなければ、習慣はずっと続けやすくなります。目指すのは、日記に戻ることを当たり前にすることです。

「これなら書いた」と言える最小の量は?

毎晩1ページ埋めることを日記だと考えていると、忙しい日が続いたとたんに習慣は崩れます。2分以内で終わる最小ラインを決めておきましょう。1文だけ、印象に残った場面をひとつ、いつもの問いかけにひとつ答えるだけ、で十分です。

書きたいことがある日は、そのまま続ければいいのです。小さな最小ラインは、じっくり振り返ることを制限するものではありません。振り返りに入るための、確かな入り口です。

最小ラインは、調子のいい夜ではなく、現実にありうるいちばんしんどい夜を基準に決めてください。時間と元気があるときにしか守れない基準は、最小ラインではなく目標です。最初の大変な1週間で崩れてしまいます。

  • 今日気づいた気持ちをひとつ
  • 残しておきたい場面をひとつ
  • 明日気にかけたいことをひとつ

すでにある日課に日記をくっつける

決まったきっかけがあれば、「いつ書こうか」と迷わずに済みます。朝の1杯目のコーヒーのあと、帰りの電車の中、ノートパソコンを閉じたあと、翌朝のアラームをセットする前などです。

きっかけは、書きたい日記の種類に合わせて選びましょう。朝はその日の意図を決めるのに向いていて、通勤中はその場の考えを残しやすく、夜は1日を締めくくるのに役立ちます。いちばんいい時間は、毎日決まって訪れる時間です。

いつもと違う日にもなくならない場面を選ぶことも大切です。旅行や体調不良ですぐに消えてしまう日課に結びつけると、習慣も一緒に消えてしまいます。

日記の習慣が途切れるのはなぜ?

興味がなくなったから、ということはあまりありません。よくあるつまずきを知っておけば、それを避ける工夫がずっとしやすくなります。どれにも簡単な対策があるからです。

どれも意志の強さの問題ではないことに気づくはずです。毎日の生活に収めるには、やり方の負担が少しだけ大きすぎる、というだけのことです。

  • 1回に書く量が多すぎて、疲れた夜はまるごと休んでしまう。
  • 1日のうち特定の時間に頼っていて、その時間がときどきなくなる。
  • 連続記録が途切れると、次の日記が言い訳から始まってしまう。
  • 書き終えると決まって書く前より気持ちが重くなり、日記を開くこと自体が負担になる。

連続記録を守るより、戻ってくる練習を

1日休んでも、習慣が消えるわけではありません。次の日記を、書かなかった理由の説明にしないようにしましょう。何週間空いていても、今ここにあることから書き始めれば大丈夫です。

連続記録は運動には向いていますが、振り返りには向いていません。もうひとつ別の動機が加わり、それは正直でなくても満たせてしまいます。数字を守るために書く日記は、やがて何の記録でもなくなります。

長い目で見れば、続けるとは、日記が「戻り方を知っている場所」であり続けることです。自由な形式、短い日記、ときどきのお休み。どれも長く続く習慣の一部になりえます。

「21日で習慣になる」は忘れましょう。研究でわかったこと

習慣づくりのアドバイスでいちばんよく引用される数字は間違っています。そして実際の研究結果は、それよりずっと励みになるものです。

よく誤って覚えられているのは、Lallyらが2010年にEuropean Journal of Social Psychologyに発表した研究です。96人の参加者がそれぞれ簡単な毎日の行動をひとつ選び、「朝食のあと」のような決まった状況で12週間続けました。研究者は、その行動がどれくらい自動的に感じられるかを記録しました。

ほぼ最大の自動性に達するまでの中央値は、21日ではなく66日でした。ただ、中央値より大事なのはばらつきです。人によって18日から254日まで幅がありました。しかも66日という数字は、データがモデルにうまく当てはまった約半数の参加者についてのものです。

つまり、習慣が自動的になる期限というものはありません。3週間たっても日記を書くのに意識的な努力が必要でも、何もおかしくありません。普通の範囲内です。その範囲は、ネットで言われているよりずっと広いのです。

1日休むことへの考え方が変わる研究結果

同じ研究は、これまでに作られたほとんどすべての連続記録機能と矛盾することも報告しています。行動する機会を1回逃しても、習慣が身につく過程に大きな影響はなかったのです。

1日休んでも、何もリセットされません。積み重ねた自動性が消えることもなく、目に見える損失もありません。習慣を壊すのは、休んだあとにやめてしまうことです。「記録が途切れたから、もう全部失敗だ」と決めてしまうことです。

これは他の多くの習慣よりも、日記にとって大きな意味があります。日記は完璧主義を引き寄せやすいからです。日記に惹かれる人ほど、3日空いただけで「自分はいい加減な人間だ」と受け取り、小さな数字からやり直すよりもやめてしまいがちです。

使っているツールのせいで1日休んだことに落ち込むなら、それはそのツールの設計の問題で、習慣についての事実ではありません。連続記録の表示はオフにしてしまいましょう。

続けられるかどうかを本当に左右するもの

この分野でいちばん確かな知見は、やる気ではなくきっかけについてのものです。すでにある安定した状況に結びつけた行動は、いちばん早く自動的になります。これが「実行意図」の土台です。「きっかけ+行動」の形で決めるこの方法は、比較試験でくり返し、漠然とした決意より良い結果を出してきました。

ですから、役に立つのは「もっと日記を書く」という形ではありません。「スマホを充電器に置いたら、3行書く」という形です。きっかけは、自分で決めなくても毎日確実に起こることでなければなりません。

もうひとつのカギは、1回の量が、いちばん大変な週でも続けられるほど小さいことです。調子のいい夜に合わせたやり方は、いちばん必要な夜にこそ崩れます。3行でも立派な日記です。90秒の音声でも立派な日記です。

  • 時間帯や気分ではなく、すでにある出来事に結びつける
  • 最小ラインは拍子抜けするほど低くし、調子のいい日は自然に超えるのに任せる
  • 間が空いても数え直さず、そのまま続きから数える
  • 手間を減らす:アプリは開いたまま、ノートは出したまま、決めることをなくす
  • 努力がいらなくなるまで2〜8か月はかかると考え、測るのはやめる

出典

  1. How are habits formed: modelling habit formation in the real worldEuropean Journal of Social Psychology (Lally et al., 2010)

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